裁判記録
早稲田大学文学研究科の元教授(文芸批評家)が、在学中に指導していた院生である深沢レナ(原告A)に対し、長期にわたる支配(エントラップメント)の末、セクシュアル・ハラスメントを行いました。
本サイトでは、2019年から2024年まで続いたこの裁判の全記録を公開しています。被害者がどのように構造的な暴力に向き合い、どのような過程を経てきたのか。その軌跡を記録として遺すことは、同様の被害に直面している方や、ハラスメントのないキャンパスを実現しようとする人々にとっての「公共財」であると考え、無料で公開しています。
訴状
裁判の「始まり」となる書類です。何が争点なのか、どのような不法行為について賠償を求めたのか、その概略が記されています。
2019/6/20 訴状
原告A/深沢レナさんによる陳述書(全8部)
性暴力・ハラスメント裁判において、被害当事者の声は極めて重要な証拠となります。入学前からの「囲い込み」の始まりから、セクハラの深刻化、大学側の不適切な対応、そして退学に至るまでの具体的な事実と心情が、多数の学術的文献と照らし合わせながら体系的に綴られています。
2022/6/1 陳述書 目次
2022/6/13 陳述書 第1 囲い込みの始まり
2022/6/13 陳述書 第2 セクハラへ
2022/6/13 陳述書 第3 入学~
2022/6/13 陳述書 第4 セクハラの深刻化
2022/9/21 陳述書 第5 相談・指導教員の変更
2022/9/21 陳述書 第6 抗議・中退
2022/9/21 陳述書 第7 告発
2022/9/21 陳述書 第8 損害
原告A/深沢レナさんによる意見陳述
原告が裁判の場で、裁判官や大学、加害者に対して直接語りかけた記録です。法的な論理を超えた、人間の尊厳と倫理の回復を求める切実な問いかけが記されています。
2021/7/5 裁判所・早稲田大学に提出した意見陳述
専門家による意見書
ハラスメントの専門家や研究者が、客観的な立場から本事件の性質(師弟関係の特異性や支配のプロセス)を分析・評価した資料です。司法の不十分な認識を正すための重要な知見が含まれています。
2022/613 広島大学 北仲千里氏による意見書
尋問調書
法廷で行われた原告・被告・証人への尋問記録です。加害者側の主張や、それに対する厳しい反論など、法廷での「生の声」が150枚を超える公式文書として記録されています。
2022/12/27 尋問調書
証拠一覧
原告・被告双方が提出した膨大な証拠のリトです。メールの記録、医師の診断書、学術文献など、事実を裏付けるための資料が網羅されています。
2023/3/29 原告A/深沢レナ
2023/3/29 被告W
2023/3/29 早稲田大学
控訴理由書および補充書
第一審判決がハラスメントを「細切れ」に評価し、構造的な支配を等閑視したことに対し、改めて審理を求めるための書類です。特に「エントラップメント(囲い込み)」の理論に基づき、加害の全容を法的に位置づけ直そうとする詳細な反論が展開されています。
2023/8/16 控訴理由書
2023/12/5 控訴理由補充書
判決文
4年にわたる闘いの結果です。2024年の高裁判決では、大学側に学生の安全を保障する「適切配慮義務」があることが明文化されるなど、法的な前進が示されました。一方で、依然として厚いベールに包まれたままの入試選考プロセスなど、司法が拾いきれなかった課題もここに刻まれています。
2023/4/19 第一審判決
2024/2/25 控訴審判決文
裁判に関する記者会見記録
2023/4/9 第一審・東京地裁判決 記者会見の報告
2024/3/1 控訴審判決に係る記者会見
